幼なじみ、卒業しませんか?


...よし、みんなに見られるのを覚悟をするのよ柚。あなたなら好きな人に馬鹿にされても元気でいれるわ柚。


そう心の中で自分に言い聞かせて最後に教室に入る。



私が教室のドアを閉めて改めてクラスに向き直ると───


んんん?なんだか私達以外の人の顔が真っ赤な気がするけど風邪でも引いてるのかな?


そう呑気に考えてたら菅谷くんが



「かわいああ〇△□✕%※〇△□✕%※!?」




よく分からない奇声を発したのを初めとして、クラス中が歓声で響き渡る。


「可愛い!!」「ナースさん俺の心臓も診て〜」とか色々言ってるけどみんな楽しそうで何より。









...それよりも、なんかさっきから視線を感じるんだけど怖いな。


少し怖いと感じながらも、視線を感じるほうに首だけグギギ、と回したけど私はすぐ「見なきゃ良かった」と後悔した。



だって私が向いた先には────────




















全身から真っ黒オーラを放つ般若がいた。




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