幼なじみ、卒業しませんか?


爽果ちゃんがじっ、とこっちを見つめてきたから 「ん?」 と微笑むと柚ちゃんは微笑み返してくれた。


(あっ、今の顔めちゃくちゃ可愛い...)


「ほんっとに柚は無自覚だからタチ悪いわよね。あー怖い怖い」


「んー?爽果ちゃん、今私のこと呼ん「呼んでないから早くいちごミルク飲んじゃいなさいよ」


「...はーい。」


爽果ちゃんに言われた通り「早く飲んでしまおう」と思いストローに口を近づけたら後ろからひょい、っと誰かに後ろからパックを取られた。


私の大好きないちごミルクを取った犯人を見ようと後ろを振り返った途端



「キャアアアアアア!!黒王子が来たわ!!!」



という、叫び声にも似たような歓声にまたしても頭がキーンとなった。


って、「黒王子」ってことはもしかして...


私を見下ろすように後ろに立っていたのは、私がいちごミルクよりも好きな...










「柚」









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