2回目の「はじめまして」と「愛してる」
そこにはたった今打ち上がった花火が「バンバンッ!!」と大きな音をたてていた。
わたしが見たのが一発目だったのか、そのあとも続々と夜空に綺麗な花を咲かせていく。
赤い花、黄色い花、緑に青にピンクの花。
いろんな色の花火があがるのを見て、次は何色があがるかあてっこして楽しむ私と夏生。
─────10分間ずっと花火に釘付けだった私達。
そしてついに、次がラストの1番大きい花火らしい。
打ち上がった花火は────────
淡いピンクのハート型花火。
初々しい恋の色みたいだけど、どこか切ない色にも見えた私わたし。
「「きれーーーー...って、ハモったね」」
ハモったことに対して2人プッ、と吹き出してしまった。
そうして花火も終わり、あとは帰るだけ。
楽しかったから時間の流れがあっという間な気がするのなぁ。
「来年も一緒に来たいから予約とっちゃおうかな?」
そう思ったわたしは恥ずかしさを我慢して夏生に予約をとろうと声をかける。