2回目の「はじめまして」と「愛してる」
何してるんだろう、と思ってその子を見てるのはわたしだけじゃなく夏生も一緒で。
「ねー、夏生。あの子どうしたんだろう。」
「俺も思った。なんだ、迷子か?」
「んー...。
でもここって人多いけど小学校からそんなに離れてないし、迷子だったら泣いたり焦ったりするもんじゃない?」
気づけばここはもうかなり高校から離れた道路だ。
今の場所から言うと、高校よりもすぐそこの小学校の方が断然近い。
わたしも一瞬「迷子かな?」って思ったけど、焦ってあたふたしてるわけでもなければ泣いてるわけでもないし。
パッと見た男の子の感じは迷子じゃなさそうだ。