2回目の「はじめまして」と「愛してる」


だけど今の時間は午後6時。

夏だからまだ暗くなってないけど、小学生ならとっくに家に帰っている時間だ。



「それもそうか。一応声かけてみね?
このまま置いてって不審者に連れてかれたらあいつが可哀想だし。」


「だね、おーーーい!!」



こんな時、ちゃんと相手の心配をしてくれる夏生はやっぱり優しいなって思った。


「おーい」と声をかけながら、わたしは両手をぶんぶん振りながら男の子に近づいてます!


普段大きな声を出す場があまりないわたしは、頑張ってなるべく大きな声を出す。


その大きな声で男の子はわたしに気づいたみたいで私の方に振り向いた。



男の子は、わたしに名前を呼ばれたときと、こっちに振り向いた2回。

一瞬だけど肩をビクッと震わせた気がしてわたしは不思議に思う。




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