2回目の「はじめまして」と「愛してる」
男の子はまだ幼い顔をしていた。
幼いと言っても3年生くらいだろうか。
そんな男の子は、全体的になんだか寂しそうな。ううん、悲しそうな雰囲気を醸し(かもし)出している。
夏生は、男の子が肩をビクッと震わせていたのには気づいてない。
けど、夏生も男の子から何か感じるものがあったようで、いつも以上に優しい顔をしていた。
わたしはその男の子の雰囲気に見覚えがあって、なんとなくだけどなんでそうなってるのか予想がついた。
分かっているからこそ、わたしはいつもより声と表情を柔らかくして男の子に声をかける。
「ねぇねぇ、わたしとお友達になってくれないかな?」
わたしが発したある言葉に反応したのかまた肩がピクっと動いた。
その後、男の子はわたしから目を逸らしながらぽつりぽつりと喋り始めた。
「.........友達?」
「うん!わたし、あなたとお友達になって一緒に遊んだりしたいんだけど、だめかな?」