Vanilla
ベッドに潜る。
ヒヤリと冷たいシーツの感触。
いつも朝永さんと一緒に入るか、朝永さんが先に入っているからだろうか、寒い。
体調も芳しくないのもあるだろう。
少しブルッと身震い。
そういえば今日はご褒美貰わなかったな。
出掛けたからかな……


って、何を考えているの私。

何もされない方が良い。

これ以上、深追いしない方が良い。

あ〜……もうやだな……恋って恐ろしい……。

ダメだと分かっているのに、止まってくれない……。

求めてしまう……




……もう考えたくないから、寝よう。
お腹がじんわり痛いし。

私は布団を被って天井を眺めて考えていたが、朝永さんがいつも眠る右側に背を向けて、睡眠に入ろうと目を瞑る。
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