Vanilla
頭は痛いが、今日は月曜日。
お金のために仕事に行かなきゃと、布団を出たら気付いた。

私、パジャマだ。
また朝永さんが着替えさせられたらしい。
恥ずかしすぎる。
頭を抱える。


「仕事休めって言っただろ」

着替えてリビングの扉を開けると低い声が飛んできた。
そんな声を聞いただけでも頭痛から顔を顰める私。

「有給あるだろ。その調子じゃまともに働けない。足引っ張るだけ」

「……分かりました」

最後の言葉に観念して休むことにした。
だってこの調子じゃ朝永さんの言う通り、足を引っ張るのは確実だから。

「じゃあ座れ」

突然朝永さんが言う。

「え?」

キョトンとなる私。
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