Vanilla
「はよ」
朝七時、顔を合わせたくないからと今日も家を早めに出ようとソファー横に置いてある鞄を掴んだところで聞こえてきた声に私は目を全開にして固まった。
だってあの朝永さんが、無表情だけれど私に挨拶をしたから。
この家で初めて。
今日は雷でも鳴るかな……いや、空からブタが降ってくるかもしれない……。
「グミ」
そんな天変地異でも起きそうな状況に固まっていたら、朝永さんが無表情でワケの分からない事を突然言った。
ん?グミ?
「グミがどうかしたんですか?」
私は小首を傾げる。
グミ、食べたいの?
朝七時、顔を合わせたくないからと今日も家を早めに出ようとソファー横に置いてある鞄を掴んだところで聞こえてきた声に私は目を全開にして固まった。
だってあの朝永さんが、無表情だけれど私に挨拶をしたから。
この家で初めて。
今日は雷でも鳴るかな……いや、空からブタが降ってくるかもしれない……。
「グミ」
そんな天変地異でも起きそうな状況に固まっていたら、朝永さんが無表情でワケの分からない事を突然言った。
ん?グミ?
「グミがどうかしたんですか?」
私は小首を傾げる。
グミ、食べたいの?