Vanilla
「お前の事だよ。つぐみだから、グミ」
意地悪そうに上がった片方の口の端。
でも何だか楽しそう。
だが、
「それならちゃんと名前を呼んで下さいよっ!」
名前を呼ばれたいわけではないけれど、変なアダ名を勝手につけられるよりはマシ。
「グミ、コーヒーと飯」
だがそんな私の訴えなんて届いていないかのように華麗に無視し、ダイニングに寝巻き姿で腰掛けると携帯を眺め始める朝永さん。
「……」
私、顔合わせるの気まずいから会社に行こうとしてたんですが。
私が鞄掴んでいるの、見えてるでしょ?
それにカウンターにラップがしてあるウィンナーとスクランブルエッグ、あるでしょ?
あとはパンを焼いて、コーヒーを作れば良いじゃない。
なんて考えていたら、
意地悪そうに上がった片方の口の端。
でも何だか楽しそう。
だが、
「それならちゃんと名前を呼んで下さいよっ!」
名前を呼ばれたいわけではないけれど、変なアダ名を勝手につけられるよりはマシ。
「グミ、コーヒーと飯」
だがそんな私の訴えなんて届いていないかのように華麗に無視し、ダイニングに寝巻き姿で腰掛けると携帯を眺め始める朝永さん。
「……」
私、顔合わせるの気まずいから会社に行こうとしてたんですが。
私が鞄掴んでいるの、見えてるでしょ?
それにカウンターにラップがしてあるウィンナーとスクランブルエッグ、あるでしょ?
あとはパンを焼いて、コーヒーを作れば良いじゃない。
なんて考えていたら、