御曹司と小説家の淡い恋模様
「お疲れ様でした。」

形だけの挨拶。

最初は凍えるような視線が私に向けられていた。
今では幽霊なように扱われる。

私はいなくてもいい存在。

私には好都合だけど。

別に友達作りでここに来てる訳ではない。
だから、どんな扱いをされようが構わない。
大手の会社でこんな扱いされたのは初めて。


そんな視線を無視して私は職場のドアを閉めた。

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