俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加
-終-
ーーあれ以来、彼女からは避けられているような気がしていた。
あんな冷たい対応をしておいて、それでも嫌いにならずにいてほしいとか虫が良すぎるだろうと思う。
……ただ、もう孤独にはいい加減慣れているから、上っ面で好きになるだけなら放っておいてもらって構わなかった。
俺の性格じゃ、彼女相手に冷徹になる姿しか想像がつかない。
もう、彼女を泣かせたくはなかった……。
そんな俺の心の隙に、入り込んできた女がいた。
槙野 早紀(まきの さき)……そんな名前だったような気がする。
社内では美人だと有名な女性らしいがたいして興味もなく相手の出方に任せているのをいいことに、俺にぐいぐい迫ってきて鬱陶しくもなりかけていた……。