俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加
(何やってるんだよ、相変わらずドジだな…)と、急いで駆け寄ろうとしたその矢先、
通りすがりの誰かに助け起こされて、「ありがとうございます」と恥ずかしそうな笑みを向ける彼女に、
一瞬、ズキリと胸が痛んだ。
……嫉妬か、と勘ぐる。
まさか自分が女性に対して妬くなんて、思ってもみなかった。
どれだけ俺は、彼女が……そんな風にも思ったら、ため息が出た。
避けられていると感じた今さらになって、自分の感情に気づくとか、やはり俺は恋にも器用になれないらしかった……。