俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加
ここからの巻き返しはもう無理だろうとも感じつつ、
「……あんな女と、自分をいっしょにするのか……」
せめてあんなのとおまえは同じなどではないということぐらいは伝えたくて、口を開いた。
「……。…部長の扱いは、しょせんいっしょじゃないですか…」
再びきつい眼差しで睨まれて、
「いっしょなら、こんな風に家にまで連れてきたりは、しないと思うが……?」
最後の望みをたぐり寄せようとして、放ったセリフに、
「自分で、『濡れた服を乾かすだけだ』って、そう言ったじゃないですか」
と、彼女が返してきた。
「ああ、言ったさ……」
ここで言わなければ、もう言えないだろうと思う。
「だが……、」
と、俺はごくりと言葉を呑み込んだ。