俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加
「それぐらい、口実だと、なぜわからない……」
「えっ……」と、彼女の口から声が漏れた。
「それって、どういう意味で……」
ようやく掴んだ機会に、
「……言葉通りの意味だろ」
もう、彼女を離したくはなかった。
「……信じられないのなら、試してみろよ…」
口にして、俯く彼女に下から覗き込むように唇を重ねた。
まだ疑ぐるような目で見ている彼女に、
「……おまえが、俺をいつも見ていたのには、気づいていた……」
そう、告げた。
そうして、もう自分にも嘘はつきたくなくて、
「……その目が俺を捕らえる度に、いつからか俺もおまえのことを……」
と、本心を初めて口にした。