俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加

ーー早朝、プレゼンの下準備を余裕を持ってしようと会社へ向かった。

するとそこには既に誰かがいて、しかも机につっ伏して眠っているらしかった。

「……なんだ、何をしているんだこいつは……」

こんな朝早くから社内で眠っているとか、誰だよ? と、顔を覗き込む。

「……北城か?」

そう言えば、昨日の仕事のミスを今日中に直しておくようにも言っておいたんだった。

だが、だからって徹夜までするとか……もっと要領良く出来ないのか。

誰かに手伝ってもらえば、もう少し早くは帰れただろうに。全てを自分で請け負って一人で終わらせようとするなど、こいつも意外と俺と同じで不器用なんだろうか……。

そんな風にも思いつつ、寝顔を見つめた。

「……しかし、気持ち良さそうに眠ってるよな…」

仕事が終わったことへの安堵感からか間の抜けたような表情で眠る彼女を眺めていたら、ふっ…と笑いが漏れた。

一瞬、その声に反応して、「ん…」と小さく喘ぐのがつい可愛くも映って、

「おい、北城!」

そんな気持ちをかき消すように、彼女に呼びかけた。


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