俺様上司に、跪いて愛を乞え〜彼目線〜激甘編を追加
「だけど、部長はどうしてここに?」
起き抜けの頭を整理しようとしてかぶしつけに訊いてくるのに、
「俺は、今日のプレゼンの準備で早めに来たんだよ」
答えた。
と、一瞬、彼女が何かを理解したらしい表情を浮かべて、まさかと思う。
なんだよ……まさか陰ではどう言われようと、自分の仕事には手を抜かずにいようとする俺の立場がわかったとでも……。
そこまで考えて、そんなわけもないよなと首を振った。
そんな簡単に、俺をわかってくれるはずなどない。
……俺は、恐れられる俺様上司としか思われてないはずなのだから、彼女が何かを理解したように見えたのもきっと気のせいなのに違いなかった。