秘/恋


「あきら……」


掠れた声で呼んだら
それが引き金みたいに
荒いキスが下りてきた。


なんども唇を重ねて
食い尽くされそうなキス。


乱暴に床に投げ出されて

あたしは

あたしが怖いものと

あたしが欲しいもの。


ふたつがおなじだったんだって

身体の芯まで刻まれた。


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