先輩、気付いて下さい。
「そ、あいつも職員室。」

すぐに私の質問に答えてくれた雄哉先輩。


「そっかぁ~。
 じゃあどっかで待ってます。
 ありがとうございました!」


頭を下げて立ち去ろうとすると


「結衣!」


急に呼び止められて振り返ると


「久々に話さねぇ?
 2人が戻ってくるまで。」


頬を人差し指で掻きながら
そう言った先輩が可愛くて
嬉しくて


「そうしましょっか!」


選択肢はイエスしかなかった。
< 111 / 266 >

この作品をシェア

pagetop