先輩、気付いて下さい。
理佳先輩が傷ついた様な顔を
していた気がした。


そうだよね、自分の彼氏が
他の女と居るのは気にくわないよね…。


だからあえて明るく振る舞った。


「そうなんです!
 涼太先輩の事迎えに来てみたら
 たまたま雄哉先輩がいて!
 二人とも職員室だって言うから
 一緒に待ってたんです!
 遅いですよ!待ちくたびれた!
 早く帰りましょ?」


私は涼太先輩の鞄を持ち
腕を引っ張って教室から
連れ出そうとした。


「2人とも!さようなら~!」


理佳先輩と雄哉先輩に
別れを告げて、その場を後にした。
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