先輩、気付いて下さい。
「あの…。」

喋り出した私に全員の視線が
一気に集まる。


「雄哉先輩の事…
 騙してるって事ですか…?」




少しの間の後


「ぷっ、あはは!!!」

理佳先輩が笑い出した。
何がおかしいのか分からず
理佳先輩を見る。
すると


「騙した?人聞きの悪い事
 言わないでくれる?」


そう言った。
続けて


「まぁ、好きではないよ?
 学校で一番なんじゃないかっていう
 あいつが彼氏なら
 私の株も上がるでしょう?」
< 153 / 266 >

この作品をシェア

pagetop