先輩、気付いて下さい。
第五章

お見舞い

怒涛のお昼休みを終え
もう放課後。


帰ろうと思い
荷物をまとめていると

『きゃーーー!!』

廊下から甲高い叫び声が聞こえた。

もうなんとなく
予想がついていた私は廊下へ
視線を向けると


「涼太先輩。」

思った通りの人物がそこにはいた。

私と付き合っていたころは、
2年生の廊下を歩いても
騒がれることはなかったけど、
別れたと知ったその日から
また、こうして騒がれるようになっていた。
< 159 / 266 >

この作品をシェア

pagetop