先輩、気付いて下さい。
「いやいや冗談…」「じゃねーから。待ってろ。」


言葉を遮られ
そのまま下へ降りて行ってしまった。


戻ってきた先輩の手には
結構ガッツリなハンバーグ。
しかも


「めちゃめちゃ美味しそう…。」

「だろ!?
俺料理出来ちゃう系男子。」

嬉しそうにニカっとはにかむ先輩。

私、声に出てたみたい。
病み上がりに自分で作って、
それがハンバーグって。
胃に悪いでしょ絶対。

って思ったけど
納得のいく出来栄えだったのか
目をキラキラさせて
今にも食べたそうにしている
雄哉先輩を見ていたら
そんな事は言えなかった。
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