先輩、気付いて下さい。
この表情から見ると
本当にそう思ってるんだと思う。



それからは
お互いの恋愛事情には触れず
他愛もない会話を
楽しみながらご飯を食べた。



_______


「ご飯、御馳走様でした。
ありがとうございました。」

ぺこっと頭を下げると

「まじで送んなくて大丈夫か?
やっぱ近くまで…」
「大丈夫です!
この辺明るいみたいだし
駅も近いじゃないですか!」

完全に治ってない先輩に
送ってもらうなんて出来ないから
断った。
自分の事よりも
他人を優先するその優しさも好き。
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