先輩、気付いて下さい。
「そんな事分かってるよ~…。
でも理由なんてないし…。」

「何、弱気になってるの!
私達には動画があるっていうのに!」


愛依はそう言うけど、
それを脅しに私が先輩に迫るのは
ずるいと思う。


「理佳先輩の事は許せない。
最低だと思う。
でも、だからって言って
私も卑怯な事をするのはダメだと思う。」


愛依はぶーっと頬を膨らまし
少し拗ねている。
愛依は『勝てばそれでいい』
みたいに思っているんだろう。

「そんな事言うなら
宣戦布告しなよ!」
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