先輩、気付いて下さい。
足掻いても無駄だと思った私は
大人しく愛依について
雄哉先輩と理佳先輩の
クラスへと向かった。



ダッシュで来たためか、
まだ先輩のクラスには
ほとんどの人が残っていた。
その中にはもちろん
雄哉先輩と理佳先輩もいた。


2人をすぐに見つけた愛依は

「理佳せんぱーい」

周りの目など気にせず
理佳先輩を呼んだ。

この声に反応したのは
理佳先輩だけではなく
理佳先輩の友達や雄哉先輩、
その他数名の先輩の視線が
私達へと向けられた。


き。気まずい…。
今すぐこの場から去りたい
気持ちなのに、愛依は
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