先輩、気付いて下さい。
こういう優しさが
雄哉先輩のいい所。

彼の性格が私をもっともっと
好きにさせる。


帰り褌、たった30分だけど
ますます雄哉先輩への想いが
強くなった。



あと少しでうちに着く。
そう思っていた時、


「危ない…っ」

猛スピードで走ってきた車が
水たまりを跳ねて
私達の方へ向かって飛んできた。


「雄哉先輩…」

私を包み込んでくれたおかげで
代わりに水をかぶってしまった。


私は先輩に
水を掛けさせてばかりだ…。
< 206 / 266 >

この作品をシェア

pagetop