先輩、気付いて下さい。
「二度もごめんなさい!
また庇ってもらって…。
家に行きましょ!
このままだとまた風邪引いちゃいます!
お風呂、入ってください。」


「これくらい大丈夫…」「じゃないです!」


半ば強引に引っ張って
家まで連れてきた。



「お風呂場ここです。
服は乾燥機にかけてください。」

急いでタオルを先輩に渡して
お風呂にお湯を入れて案内した。


「わりーな、結衣。」

「先輩が謝る事じゃないです。
庇ってくれてありがとうございました。
ゆっくり温まってください。」


雄哉先輩は『サンキュ』と言って
お風呂場へ向かった。
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