先輩、気付いて下さい。
結衣Side

リビングに戻った私は
一枚の紙を見つけた。


『友達と出かけてくるね。
ご飯は適当に作って食べてね。母より』


そんな事が書かれていた。

う、嘘でしょ…。

この感じからすると
帰ってくるのは遅そう。

って事は夜まで一人…。


カーテンを開ければ
さっきよりも強さを増した雨が
地面に打ち付けられていた。

これ…
絶対雷なるよね…?

どうしよう…。


実は私、こんな見た目でも
雷が苦手です…。

小学生の頃
近くの木に雷が落ちるのを見てしまって
それからというもの
怖くて仕方がない。
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