先輩、気付いて下さい。
『俺、中学もブレザーだったからさ~』

なんてニコニコしていた。

すると
私の方を見て


「結衣ちゃんセーラー服
絶対似合うよね。」


キラキラの王子様スマイルを
向けられた。


こうやって女の子が喜ぶこと
サラッと言えちゃうから
蒼空君はモテるのだ。

だけど私は真に受けたりしないから

「ありがとう~。
お世辞まで言えるなんて
完璧だね~。」

と、軽く流した。


「本気だよ!
まじでそう思ってるから
楽しみにしてるね!」

それだけ言って
友達の輪の中へ戻って行った。
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