先輩、気付いて下さい。
さっきまでの笑顔は消え、
真剣な目をした蒼空君が
私を視界に真っ直ぐ捉えて言った。


それは…

「見守ってほしいって事?」

だよね?きっと。


「ううん、違うよ。
ステージに立って欲しいの。
俺が告白したい相手は結衣ちゃんだから。」


…ん?
ちょっとよくわからない…。


放心状態の私の腕をつかんで


「とりあえず行こっか?」


体育館へ連れて来られて
今に至る。
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