先輩、気付いて下さい。
「それはどうかな?
 それが知りたいなら
 自分で直接聞きな。」

それだけ言って涼太先輩は
教室を出て行った。

自分で聞けって…

無理でしょうが!

会えないっつーの!

勇気のない自分が情けなくて
机に項垂れる。

「結衣~、いいの?
 会いに行かなくて。」

分かってるよ…
このままじゃ何も変わらない事くらい…

「雄哉先輩もそう言ってるみたいだし、
 いい機会だから
 土曜日の事も謝ってきたら?
 今のままじゃ印象最悪だよ。」

あ…そうじゃんね…
あんな態度とって
しかもLINEも全部無視したままじゃん…
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