先輩、気付いて下さい。
---放課後

いつもより授業が短く感じたのは
きっと放課後が
来てほしくなかったから。

帰り際、しらばっくれて
帰ろうかなとも思ったけど
愛依に『ちゃんと行きなよ』と
釘を刺されてしまった。

これは行くしかないと
覚悟を決めて
先輩のクラスへ向かう。


でも、先輩のクラスに
近づくにつれて
段々不安が押し寄せる。

もし、1人じゃなかったら?

理佳先輩といたら。

そんな事ばかりが頭を
ぐるぐると回る。
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