先輩、気付いて下さい。
それからの俺は
彼女を観察していた。

いつもは強気な態度なのに
雄哉にちょっとでも
褒められたりすると
すぐに顔を赤くする。

なのに全然平気なふりして
思ってもない事を言い返す。

そしてその後一人で
落ち込んで反省している。


見てて飽きなかった。

むしろどんどん目が離せなくなって

…気付けば好きになっていた。

親友を好きな子を
好きになるなんて
俺はどうかしてるのかもしれない。
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