once again
すり替えられた記憶
タクシーに乗ってマンションまで帰ってきた。
私は何をしてきたんだろう。
専務と何を…
眼鏡を外されて、その手で頭を押さえられて…
専務としてしまった。
どうしよう…
しかも逃げてきてしまった。
専務に抱かれ、専務への気持ちを完全なものにしてしまった。
室長に言われ、近づくな、余計な気持ちを持つなと言われたのに…
どうすればいいのか。
不思議と専務からは電話がなく、私も安心してしまっていた。
専務も混乱しているんだろう、秘書を抱いてしまった事に。
だから連絡出来ないんだろう、と。
何時間そのまま過ごしたのか分からない、日も暮れてきて部屋が真っ暗になっても始めて夜になった事に気が付いた。
あ、夜か。
携帯を見ると、瑠璃からメッセージが何件か来ていた。
連絡はしとかないとね、うん。
「昨日はありがとう。何故だか、一晩一緒に過ごしてしまいました。超えてしまいました…」
何度もメッセージを打っては消してを繰り返した。
これ以上何を打てばいいのか、思いつかなかった。
とりあえず、送信…
ボタンを押して数分…
♪♪♪♪♪♪♪
「もしもし…」
「もしもし?涼香?超えたって何?ヤッちゃったの?」
「……」
「返事がないって事は、したのね」
「どうしよう…」
「ちょっと待ってて、そっち行くから」
そう言うと電話は切れた。
そうよね、瑠璃もびっくりよね。
私は何をしてきたんだろう。
専務と何を…
眼鏡を外されて、その手で頭を押さえられて…
専務としてしまった。
どうしよう…
しかも逃げてきてしまった。
専務に抱かれ、専務への気持ちを完全なものにしてしまった。
室長に言われ、近づくな、余計な気持ちを持つなと言われたのに…
どうすればいいのか。
不思議と専務からは電話がなく、私も安心してしまっていた。
専務も混乱しているんだろう、秘書を抱いてしまった事に。
だから連絡出来ないんだろう、と。
何時間そのまま過ごしたのか分からない、日も暮れてきて部屋が真っ暗になっても始めて夜になった事に気が付いた。
あ、夜か。
携帯を見ると、瑠璃からメッセージが何件か来ていた。
連絡はしとかないとね、うん。
「昨日はありがとう。何故だか、一晩一緒に過ごしてしまいました。超えてしまいました…」
何度もメッセージを打っては消してを繰り返した。
これ以上何を打てばいいのか、思いつかなかった。
とりあえず、送信…
ボタンを押して数分…
♪♪♪♪♪♪♪
「もしもし…」
「もしもし?涼香?超えたって何?ヤッちゃったの?」
「……」
「返事がないって事は、したのね」
「どうしよう…」
「ちょっと待ってて、そっち行くから」
そう言うと電話は切れた。
そうよね、瑠璃もびっくりよね。