once again
私と瑠璃は双子の姉妹。

瑠璃が言うように、小さい頃は『可愛いね』と言われる事が嬉しかった。
でも、大きくなるにつれて、性格は双子と言っても違いが出るようになってきた。

瑠璃は社交的、私は内向的。

中学に上がった時に、瑠璃は読者モデルをするようになっていた。
涼ちゃんも、って瑠璃が誘ってくれたけど、人前で笑顔を作るのが苦手だった私は、興味がないと断った。

それから、私達姉妹の道が別れたのかもしれない。


私が目立ちたくない、と思ったのはいつからか…

あれは、私達が中学3年の時。
私達は中高一貫校に通っていた。その時、学校一モテルと言われていた先輩から私は告白された。付き合ってほしいと…。私も好きだったから嬉しかった、付き合い始めて分かったのは、彼が好きだったのは私じゃなく瑠璃の方だという事。
友達と話しているのを、偶然聞いてしまった。

それを聞いてから、私は何もかもが嫌になった。そして、決して目立ってはいけない、裏方でいいんだって思うようになった。
同じ学校にすら通えないと、思った私は、私を知らない、誰も受ける人がいない進学校で有名なお嬢様学校の受験を決めた。

そう、そこで知りあったのが、有里華と美玲だった。
< 13 / 223 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop