once again
実家で3日程過ごして、マンションに戻ってきた。
両親には、早めに戻る事を約束して。
兄には、二度とやらないから!と宣言して。
ただ、園田さんから、室長と遭遇した事を聞いたみたいで、辞める理由が出来てよかったな、とまで言われた。
いい訳ないじゃない!
明日で、予定の10日が終わろうとしていた。
瑠璃には、兄さんが来たいきさつは全部話した。まだフランスだから、ゆっくり帰ってきてから話はするね、と。
私は明後日、会社に行くのが怖かった。
室長があの事を、専務になんと伝えたのか…
気にする事でもないんだろうけど…
本当は、専務から何度か電話があったみたいで、私は取れずにいた。
折り返しが出来ていなかった。
した方がいいのか…
上司だから、しなくちゃいけないのに、出来ずにいた。
このまま、しない訳にも行かず。
意を決して、電話をかけた。
何回かのコールが続いた…忙しいのか。
もしかしたら、仕事かもしれない、そう思い電話を切ろうとした。
「も、もしもし?高瀬?」
久しぶりに聞く専務の声だった。
「あ、あの…」
「蓮さーん、早く来てー」
「おい、し、静かにっ……」
電話の遠くから、女性の声が聞こえた。聞き覚えのある声が…
「す、すみません」
通話終了ボタンを押していた。
電話しなきゃよかった…
両親には、早めに戻る事を約束して。
兄には、二度とやらないから!と宣言して。
ただ、園田さんから、室長と遭遇した事を聞いたみたいで、辞める理由が出来てよかったな、とまで言われた。
いい訳ないじゃない!
明日で、予定の10日が終わろうとしていた。
瑠璃には、兄さんが来たいきさつは全部話した。まだフランスだから、ゆっくり帰ってきてから話はするね、と。
私は明後日、会社に行くのが怖かった。
室長があの事を、専務になんと伝えたのか…
気にする事でもないんだろうけど…
本当は、専務から何度か電話があったみたいで、私は取れずにいた。
折り返しが出来ていなかった。
した方がいいのか…
上司だから、しなくちゃいけないのに、出来ずにいた。
このまま、しない訳にも行かず。
意を決して、電話をかけた。
何回かのコールが続いた…忙しいのか。
もしかしたら、仕事かもしれない、そう思い電話を切ろうとした。
「も、もしもし?高瀬?」
久しぶりに聞く専務の声だった。
「あ、あの…」
「蓮さーん、早く来てー」
「おい、し、静かにっ……」
電話の遠くから、女性の声が聞こえた。聞き覚えのある声が…
「す、すみません」
通話終了ボタンを押していた。
電話しなきゃよかった…