once again
「い、今なんて…」
驚くよね、いきなりそんな話をされて…私が、SEIWADOの元取締役なんて聞かされて。
「SEIWADOの元取締役です。隠していてすみませんでした。この話をすべきか迷いました。でも、今回の鏑木物産の件が、少しでも、私が関わっているのであれば、私は全力で専務、蓮さんを守りたい。個人的な事を持ちだす訳にはいかないと、常々思って来ました。隠してもきました。でも、これ以上隠す訳にはいかないんです」
私が一気まくし立てたので、蓮さん達は何も言えなくなっていた。
「如月専務、私が話しした、個人的な事とは、涼香と如月専務さんとの事ですよ。そこにいる氷室室長が指示した事も、私は全て知っています。大事な妹を侮辱されたままでは、許せないのは分かるでしょう?しかし、涼香は私を止めた。それとこれは別物だと。個人的な事を持ちだすな、と。だから、今回の事はそれを抜きで関わろうと思い、弊社との業務提携の話を進めたくて、ここに来たんです。ただ、今回は様子が少し違う…」
「違う、とは…」
「私が直接絡むと言う事です。蓮さん、私は兄から会社に戻ってこい、と言われました。でも、いまの私にSEIWADOに帰る気持ちがない事、蓮さんと一緒にやっていきたい気持ちがあるんです。実は昨日この話をしたかったんです。こんな事になってしまった以上、私も責任を取りたい、そう思ってるんです」
「涼香…君は…」
「兄が、私にカリスマ性があると言うのであれば、私はそれを如月商事で使いたい。SEIWADOではなく、如月商事で如月専務の後ろ盾になりたい、そう思う事はいけませんか?」
驚くよね、いきなりそんな話をされて…私が、SEIWADOの元取締役なんて聞かされて。
「SEIWADOの元取締役です。隠していてすみませんでした。この話をすべきか迷いました。でも、今回の鏑木物産の件が、少しでも、私が関わっているのであれば、私は全力で専務、蓮さんを守りたい。個人的な事を持ちだす訳にはいかないと、常々思って来ました。隠してもきました。でも、これ以上隠す訳にはいかないんです」
私が一気まくし立てたので、蓮さん達は何も言えなくなっていた。
「如月専務、私が話しした、個人的な事とは、涼香と如月専務さんとの事ですよ。そこにいる氷室室長が指示した事も、私は全て知っています。大事な妹を侮辱されたままでは、許せないのは分かるでしょう?しかし、涼香は私を止めた。それとこれは別物だと。個人的な事を持ちだすな、と。だから、今回の事はそれを抜きで関わろうと思い、弊社との業務提携の話を進めたくて、ここに来たんです。ただ、今回は様子が少し違う…」
「違う、とは…」
「私が直接絡むと言う事です。蓮さん、私は兄から会社に戻ってこい、と言われました。でも、いまの私にSEIWADOに帰る気持ちがない事、蓮さんと一緒にやっていきたい気持ちがあるんです。実は昨日この話をしたかったんです。こんな事になってしまった以上、私も責任を取りたい、そう思ってるんです」
「涼香…君は…」
「兄が、私にカリスマ性があると言うのであれば、私はそれを如月商事で使いたい。SEIWADOではなく、如月商事で如月専務の後ろ盾になりたい、そう思う事はいけませんか?」