once again
「あ、あはは」
「でしょ?フフフ」
瑠璃と、こんな風に笑った事はないし、話し合えた事なんてなかった。
「…っ、だからさ、わざわざ専務さんに言う必要はないんじゃない?話の流れでいいと思うよ?私だって怜には、こんな妹が実はいるの!なんて言ってないから」
「瑠璃、ありがと」
「…っ、グスッ、涼香。幸せになりなさいよ。今度はあなたが表舞台に立つんだからね。私はいつだって、涼香の味方だし応援するから」
電話口で、瑠璃は泣いていた。
私も気がついたら、頬に涙がつたっていた。
「…でね、電話したのはこんな事言うつもりじゃなかったんだけど、お父さんの退院が決まったのよ。それで連絡したの」
「え?もう?早くない?」
「まぁ、安静にするのが条件らしいんだけどね。今は薬が効いてるから大丈夫なんだって。仕事はセーブするようにって言われたらしいわ。でね、退院と私の婚約お披露目パーティーを内輪でらしたい、らしいの」
な、なんですって?
「…ね、る、瑠璃。瑠璃がしたいの?」
「……なんでよ、したいらしい、って言ったでしょ」
「だ、誰が?もしかして、お父さんが?」
嫌な予感はしていた。
もしかして、兄かも?なんて思ったけど、今はそんな事やってる場合じゃないから、父なのかと。
「…ふー。違う。お母さんよ」
「え?えぇ!お、お母さん?な、なんで?」
「無事退院できた事と、怜をみんなに紹介したいって。それに、兄さんが社長になった時にちゃんとお披露目出来てなかったから、ついでにするって、どう思う?お父さん、まだそんな場に出してる場合じゃなくない?」
「はぁ…、まぁ、お母さんは根っからのお嬢様体質だからね、お祝いしたいんでしょ」
「あんた、そんな悠長なこと言っていいの?多分、この分じゃ涼香の事も発表するわよ。専務さんとの事!」
「でしょ?フフフ」
瑠璃と、こんな風に笑った事はないし、話し合えた事なんてなかった。
「…っ、だからさ、わざわざ専務さんに言う必要はないんじゃない?話の流れでいいと思うよ?私だって怜には、こんな妹が実はいるの!なんて言ってないから」
「瑠璃、ありがと」
「…っ、グスッ、涼香。幸せになりなさいよ。今度はあなたが表舞台に立つんだからね。私はいつだって、涼香の味方だし応援するから」
電話口で、瑠璃は泣いていた。
私も気がついたら、頬に涙がつたっていた。
「…でね、電話したのはこんな事言うつもりじゃなかったんだけど、お父さんの退院が決まったのよ。それで連絡したの」
「え?もう?早くない?」
「まぁ、安静にするのが条件らしいんだけどね。今は薬が効いてるから大丈夫なんだって。仕事はセーブするようにって言われたらしいわ。でね、退院と私の婚約お披露目パーティーを内輪でらしたい、らしいの」
な、なんですって?
「…ね、る、瑠璃。瑠璃がしたいの?」
「……なんでよ、したいらしい、って言ったでしょ」
「だ、誰が?もしかして、お父さんが?」
嫌な予感はしていた。
もしかして、兄かも?なんて思ったけど、今はそんな事やってる場合じゃないから、父なのかと。
「…ふー。違う。お母さんよ」
「え?えぇ!お、お母さん?な、なんで?」
「無事退院できた事と、怜をみんなに紹介したいって。それに、兄さんが社長になった時にちゃんとお披露目出来てなかったから、ついでにするって、どう思う?お父さん、まだそんな場に出してる場合じゃなくない?」
「はぁ…、まぁ、お母さんは根っからのお嬢様体質だからね、お祝いしたいんでしょ」
「あんた、そんな悠長なこと言っていいの?多分、この分じゃ涼香の事も発表するわよ。専務さんとの事!」