once again
やるわ!と言った私を驚いて見た瑠璃は、

「いいの。涼香、無理する事ないの。これ以上、迷惑をかけられないわ」

私は、瑠璃の手を握った。

「瑠璃、よく聞いて。私は、無理なんかしてない。これが最善策だと思ってる。今まで、自分を解放してなかった。これでやるの。ここでやるの。私は自分で幸せを掴むわ。今までの私じゃない。
やるわ、見てて。これから瑠璃も忙しくなるわよ」

「涼香、あなた…」

そして、4人でどうすればいいのか、話を進めていた。

「…涼香さん、如月さんはどうしてるんですか?」

「え、蓮さん…」

怜さんに、蓮さんの事を言われて、何も言わず出てきた事を思い出した。

「その顔を見ると何も言わないで、出てきたみたいだね?」

「いや、蓮さんも会社の方に呼び出されて、それどころじゃなくって…」

電話しなきゃ…
そう思って、携帯を取り出した。

「え、うそ…」

私は携帯を見て、言葉がなかった。
着信履歴が10件を超えていたから…
驚いて声も出ない私に、瑠璃が覗き込んできた。

「うっそ、何その着信。それ全部専務さんなの?」

「え、う、うん。そうみたい」

「涼香さん、まずは如月さんに連絡して、ここへ来てもらった方がいい。説明は僕がしてあげるよ」

さすが、瑠璃が好きになった人だ。
的確に何をすればいいのか、言葉をかけてくれた。
天城さんも、事務所に連絡して今後について話をしていた。
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