once again
ピンポーン

「はい。あぁ、どうぞ」

蓮さんが到着した。

「涼香!よかった…また、どこかに行ったのかと思ったよ」

「蓮さん…」

蓮さんに抱きしめられていた。
心地いい、あぁ蓮さんの匂い…

はっ!

「れ、蓮さん…み、みんなが…」

「……え?あ、あぁ!」

蓮さんは、部屋に入ってから私しか見えていなかったみたいで、部屋に瑠璃や怜さんの姿を見つけて驚いていた。しかも、天城さんまでいたから、余計そう思ったかも。

「す、すみません。り、涼香しか見えてなくて…」

「やだ、蓮さん…」

私しか見えてなかったって、言う?
見てよ、瑠璃も怜さんも、あの天城さんも笑い堪えてるじゃない。
恥ずかしい…

「羨ましいなぁ、涼香。私なんか怜にそんな風に言ってもらった事ないわよ」

「瑠璃、僕はいつも君しか見てないじゃないか」

いや、あの。
そこ二人で世界作らないで…

「コホン…私だけ、一人なんですが?」

天城さんが、一人戸惑っていた。

「っ、あのこれは一体…」

蓮さんはまだ状況が、把握出来ていなかった。
そして、天城さんが、冷静に説明し出した。

「如月さん、瑠璃との事が写真誌に出ると聞きましたよね?その顔は知ってますね?ここにいる全員知ってます。その事で、ご相談があるんですが?」
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