once again
引退…
蓮さんは何もかもに驚いていた。
そして、私の耳元で囁いた。

「本当にいいのか?」

「覚悟は出来てるの。大丈夫よ、私は自分で幸せになりたいの、蓮さんを幸せにしたいの。分かってください」

「参ったな…、負けたよ」

私と蓮さんの話が聞こえてたいたみたい。
怜さんが、ニコっと笑顔を見せた。

「決まりですね?如月商事の顧問弁護士に私を指名していただければ、なおいい感じに話はまとまるんじゃないかな?」

「す、凄い…。怜さん、そこまでする?」

「いやぁ、涼香さん。とことんやらないと、SEIWADOもRURIも如月商事も潰れてしまう。人がたてる余計な噂にね」

いろんな人を見てきているからこそ、怜さんの言葉には重みがあった。

「意思は固いんだね?涼香」

私は蓮さんの手を握った。

「こんな私じゃ、奥さんにするの嫌になりました?」

「ふっ、そんな訳ないだろ?大歓迎だよ。さすがだ」

「話はまとまりましたね。じゃ、進めましょうか」

天城さんの言葉で、作戦会議が始まった。
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