once again
「……いやぁ、今日の記者会見凄かったね」

「見た?ほんっとに双子なんだね。そっくりでビックリしたよ」

「同じ顔で、あれだけ綺麗だったらいう事ないよな…」

記者会見が終わった後、街中ではその話題で持ちきりだった。

「…止めて、恥ずかしいから…」

「なんでよー、涼香。カッコよかったよ」

会見後、私と瑠璃は一旦、実家に戻り、怜さんや蓮さんは後から家に来ると言っていた。

瑠璃から怜さんが紹介された後に、如月商事の企業モデルを瑠璃が、そして私がするとなって、会見場は大騒ぎになった。
売れっ子モデルであるRURIの最後の仕事、そして双子の妹と一緒にする最初で最後の大仕事になる、と。
それに、合わせて怜さんのスペックの高さに記者が飛びついていた。

そりゃそうだよね。最近テレビで見るようになったイケメン弁護士だもの。
スクープだ!と。
私と蓮さんの所には来ないか?と油断してたら、そんな事もなくこっちも騒ぎになっていた。

会見が終わったのは、それから2時間後だった。
長かった…

そして、実家に戻ってきたのだ。
< 212 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop