once again
蓮さんの家でゆっくり夜を過ごした私は、次の日一緒に会社に出勤した。

「おはよう、昨日はお疲れだったな」

トイレから出てくると、後ろから声が聞こえ、後ろを振り返った。

「室長、おはようございます。昨日はありがとうございございました」

頭を下げた私に室長は、

「俺は何もしてないぞ？」

「いえ、室長が、園田さんや天城さんから言われて裏で動いていただいていた事は聞いてます。あれがなかったら、私も蓮さんも大変でした。これからもよろしくお願いします」

「…そうか。ま、今日からが大変だぞ？フォローはするが、蓮の事頼む」

「はいっ」

室長も最近は、私に絡んでくる事もなくなった。ま、蓮さんと付き合ってる事が分かってからだけど。
それに、室長は今は…美玲と何かあるみたいだし、これはこれで私達の事が落ち着いたら、美玲から話を聞かなきゃと思っている。

そして、今日のスケジュールの確認をした私は、専務室をノックした。

いつもの蓮さんの返事が返ってきた。

「失礼します、今日のスケジュールです。よろしいですか？専務」

「…あぁ、頼む」

いつもの仕事モードになった私を見て、一瞬驚いた蓮さんだったけど、すぐに専務に戻った。少しの笑顔を見せて。



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