once again
柳井さんとの会食は、問題なく進んだ。
俺も知らなかった事だが、アレルギーがあるとの事で、気をつけていると。
その事もちゃんと踏まえて、店側に食材について注文していたと、店主に後から聞いた。
秘書としての仕事を見事にこなしていく彼女に、目が離せない。
もっと彼女の事を知りたいと、思っていた。
「そう言えば、この土曜日、25日に創立30周年のパーティを開くんだが、如月さんも出席してもらえないだろうか?」
「25日ですか?予定は確か何もなかったはずですが、返事はず明日でもいいですか?」
「あ、いや。この招待状渡しておくから、来れたらでいいよ。急に誘ったからね。気にしないでくれ。この招待状で2名まで入れるようにはしてあるから」
そう言いながら、柳井さんは【invitation】と書かれた、淡いブルーのカードを出してきた。
頂きますと受け取り、背広の内ポケットにしまい込んだ。
その後、話が尽きる事なく夜は更けていった。
翌朝、気分も良く会社に向かった。
勢いよく扉を開け、おはようと彼女に声をかけた。
にこやかに挨拶の後、業務を進めていく。
自分のデスクに座ると、内ポケットに入っていたカードに気がついた。
そうだ、これは。
高瀬が、戻ろうとしたのを呼び止めた。
「土曜日開けておけ」
それに対して、明らかに動揺するのが見て取れた。
用事があるのか?の問いに歯切れの悪い返事。
もしかして誰かとデートなのか?
そう思った俺は、専務としての特権を行使していた。
「これは、仕事だ。同行しろ、拒否権はない、分かったな」
「…はい」
「業務に戻っていい」
「…失礼しました」
バタン
静かに扉が閉められた。
俺も知らなかった事だが、アレルギーがあるとの事で、気をつけていると。
その事もちゃんと踏まえて、店側に食材について注文していたと、店主に後から聞いた。
秘書としての仕事を見事にこなしていく彼女に、目が離せない。
もっと彼女の事を知りたいと、思っていた。
「そう言えば、この土曜日、25日に創立30周年のパーティを開くんだが、如月さんも出席してもらえないだろうか?」
「25日ですか?予定は確か何もなかったはずですが、返事はず明日でもいいですか?」
「あ、いや。この招待状渡しておくから、来れたらでいいよ。急に誘ったからね。気にしないでくれ。この招待状で2名まで入れるようにはしてあるから」
そう言いながら、柳井さんは【invitation】と書かれた、淡いブルーのカードを出してきた。
頂きますと受け取り、背広の内ポケットにしまい込んだ。
その後、話が尽きる事なく夜は更けていった。
翌朝、気分も良く会社に向かった。
勢いよく扉を開け、おはようと彼女に声をかけた。
にこやかに挨拶の後、業務を進めていく。
自分のデスクに座ると、内ポケットに入っていたカードに気がついた。
そうだ、これは。
高瀬が、戻ろうとしたのを呼び止めた。
「土曜日開けておけ」
それに対して、明らかに動揺するのが見て取れた。
用事があるのか?の問いに歯切れの悪い返事。
もしかして誰かとデートなのか?
そう思った俺は、専務としての特権を行使していた。
「これは、仕事だ。同行しろ、拒否権はない、分かったな」
「…はい」
「業務に戻っていい」
「…失礼しました」
バタン
静かに扉が閉められた。