once again
「瑠璃がカッコいいな、って思ったら笑えてきちゃって」

「え?そこで笑うの?信じられない」

私が言った事に、瑠璃も何かを感じたのか、同じように笑っていた。

二人でマンションに入り、エレベーターに乗った。

「ね、瑠璃」

「ん?どうしたの?」

「結婚したら、モデルどうするの?」

聞きたいと思ってた。
仕事、大好きな仕事をどうするんだろう、って。

「あー、仕事ね…」

瑠璃が答えようとした、その時エレベーターが、私の部屋のある階に着いた。

「とりあえず、部屋で話そっか…」

「うん」


瑠璃にコーヒーを出しながら、もう一回聞いた。

「仕事どうするの?」

「先にさ、今日どうして来たのか話していい?」

「あ、うん。そう言えば、そうよね」

「この間、涼香にパーティに出て欲しいって頼んだでしょう?」

「あ、うん。中止になったの?」

もしかして?と思った。

「中止になんかならないわよ」

なんだ、残念。

「私、出られるようになったから、涼香大丈夫よ。ごめんね、心配かけて」

え?

「な、なんで?」

「怜のご両親が帰ってこれなくなったんだって。だから、私達が向こうに行く事になったの。…だから、パーティは私が行くから大丈夫よ」

「そうなの?よかったぁ…」

なんだか、拍子抜け…
出なくていいんだ、

ん?

「あー!!!!」


大事な事を忘れていた。
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