once again
瑠璃もまた、自分の道を決めていた。

未練はないのか、聞かなくても顔をみて、聞く必要がないと分かった。

そんな風に思える人に瑠璃は、出会えたんだ。

自分の事のように嬉しかった。

私は気になっていた、もう一つの事を瑠璃に聞いていた。

「瑠璃、お父さん達には言ったの?」

「まだなのよね、今の私の問題はそこ」

「え?まだ話してないの?」

「そ。それも相談したかったの。一緒に家に帰ってくれない?お母さんはどうにかなるけど、お父さんは多分私だけじゃ、無理かも?なんて…」

実家の話で、現実に戻された私達。

瑠璃が、一人で帰りたくないのも分かる気はする。

そう。私達の実家…の話。






瑠璃に泊まっていけば?と言ったけれど、怜が待ってるからと帰っていった。
実家に帰る時は一緒よ!と言って。

気が重くなってきた。


パーティの件が、一つクリアになった事で、少しホッとしていた。

明日、専務に行く時間を確認しよう。
出来るなら、瑠璃がいない時間を狙って行こう。
いや、瑠璃に時間を合わせてもらおう。
私達が行く時間を避けてもらおう。


うん。

そうしよう。



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