once again
朝は無情にもやってくる。

刻々と土曜日がやってくる。

「おはようございます。専務、今日の予定です…」

いつも通りの時間がやってきていた。

「ん、分かった」

「専務、土曜日の事なんですが」

「行く事に変わりはない、君がこと…」

専務は私が断ると思っていたのか、少し機嫌が悪かった。

「いや、あの、時間の確認をしたくて、私その日予定が入っているので、時間を合わせたくて…」

「…っ、そ、そうか。時間は18時からになってるんだが、都合つけてくれるか?」

私が行くと分かると、専務の態度が変わった。

「はい、分かりました。17時過ぎには会社に入れるかと。それでもよろしいですか?」

「そうだな、ホテルまでの時間を入れても、その時間だったら大丈夫だ。頼んだよ」

「はい、分かりました。失礼します」

私は頭を下げて、部屋を退出した。

瑠璃には、18時には来ないように頼もう。
1時間もいない、顔を出すだけと言ってたから、そこは聞いてもらおう。

すぐにLINEを送った。
既読がすぐに着き、了解のスタンプが送られてきた。

よかった。

これで一安心。
何もなかったように、私は仕事を進めていた。

コンコン

「はい」

「 昨日はどうも」

「おはようございます、昨日はありがとうございました」

室長がいつもに増して、笑顔で入ってきた。
< 59 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop