once again
時間きっちり2時間後に、迎えにきた天城さんに家まで送って送ってもらった私は、今日のお礼と明日の事をお願いして別れた。

「疲れたぁ」

荷物を床に置いた私は、ソファに座った。

荷物を見ながら、明日何事もないように心の中で祈っていた。

♪♪♪♪♪♪

「誰?」

携帯電話の着信だった。

こんな夜に誰からだろう?

切れる前にと、鞄のなかに入れてある携帯を探したけど、なかなか見つからない。

「あ、あった」

見つけたと同時に電話は切れた。

「間に合わなかった…。誰だろう?」

誰からだったのか、確認しようとしたらまた着信があった。

♪♪♪♪♪♪

「びっくりした…えっ…」


室長からだった。

どうしようかと迷っている間に、また電話は切れた。

無視しよう、か。

室長に関わると後が大変だ。
まして、専務との事があるから、また揉め事になりそうな予感がしていた。

頭の中をよぎる。

【排除】

の言葉。

うん。
知らなかった、で済まそう。そう思った。

♪♪♪♪♪♪

「え?あ、」

考えていたら、また着信があり私は間違えて通話ボタンを押してしまっていた。
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