恋・愛至上命令。
だってわたしと凪は。今まで離れたことなんか一度もなかった。

呼べばいつだって凪は黙ってそこに居てくれて。

いるのが当たり前で。



凪がいなくなったら。躰の半分を持って行かれるのと同じ。

失くしたら。死ぬのと同じ。


こんなにも凪の存在に掬われてた。

分かってたようで、分かってなかった。

他の誰かで埋められるわけがない。

代わりなんかあるわけない。

こんなにも一人を求めて泣けるのは。凪しかいない。


こんなにも。愛してるから泣けるのは。

凪しかいないの。
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